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インドの特定技能外国人を受け入れるなら知っておきたい!文化や注意点を解説

公開日: 最終更新日: PV:2841

みなさん、こんにちは。SMILEVISAです!

日本の特定産業における人手不足を解消するため、特定技能制度を利用して外国人を雇用する企業は年々増加傾向にあります。

しかし、多国籍の特定技能外国人を受入れる際、文化や宗教などの違いで戸惑うケースも少なくありません。

そこで今回は、インドの特定技能外国人を受け入れるなら知っておきたい文化や注意点を解説していきます。

インドはどんな国?

まず、インドの基本情報や主要産業を見ていきましょう。

インドの基本情報

インドは南アジアに位置しています。正式名称はインド共和国で、連邦共和制国家です。

面積328万7,469平方キロメートル
(インド政府資料:パキスタン、中国との係争地を含む)(2011年国勢調査)    
人口14億1,717万人(2022年世銀資料)
首都ニューデリー(New Delhi)
※インド連邦直轄領の一つである「デリー」の呼称も広く一般的に使われていますが、
インド政府は「ニューデリー」をインドの首都としております。
民族インド・アーリヤ族、ドラビダ族、モンゴロイド族など
言語連邦公用語はヒンディー語
ほかに憲法で公認されている州の言語が21言語
宗教ヒンドゥー教徒79.8%
イスラム教徒14.2%
キリスト教徒2.3%、シク教徒1.7%、仏教徒0.7%、ジャイナ教徒0.4%
(2011年国勢調査)
出典 インド|外務省 (mofa.go.jp)

インドの面積は日本の約9倍で世界第7位の広さで、様々な民族や言語、宗教が混在しています。
公用語はヒンディー語とされていますが、準公用語は英語です。


さらに21の言語が公認されており、2000もの方言があると言われているので、必ずしもヒンディー語でスムーズにコミュニケーションが取れるわけではありません。

また、ヒンドゥー教徒が国の約8割を占めていますが、独立時に宗教観の違いに苦しんだという歴史的背景から、国教はなく信仰の自由を尊重しています。

インドの主要産業

インドの主要産業は以下の通りです。

  • 農業
  • 工業
  • IT産業

数学に強く準公用語が英語であるインドは、優秀なエンジニアが多くIT大国と言われています。

インドの文化・国民性は?

続いて、インドの人々の国民性や宗教など、文化について見ていきましょう。

信心深く、国民の約8割がヒンドゥー教徒

インドでは国教がなく、様々な宗教が信仰されていますが、国民の約8割をヒンドゥー教徒が占めています。ヒンドゥー教では、因果関係を心理とする業(カルマ)と、前世の行いによって来世が決まる輪廻(サンサーラ)が教えの土台となっています。

開祖や聖典もないので、定義が難しいとされているヒンドゥー教ですが、以下のような特徴があります。

  • 牛は神様の乗り物なので、殺めたり食べることは禁止
  • お酒は飲まない
  • 左手は不浄とされている
  • 食事は右手
  • 身分が違う相手とは食事をしない

しかし、牛肉は禁止されているが水牛は食べるということもあり、信仰度合いは人それぞれです。

ポジティブで寛容な国民性

インドの人々はポジティブで寛容だと言われています。ヒンドゥー教には開祖がおらず、色々な宗教を差別することなく取り入れてきました。


さらにこうした宗教の背景だけでなく、インドには様々な民族や宗教が混在しており、それぞれの価値観や多様性を受入れているため、寛容な性格である人が多いです。

また、考え方も非常にポジティブなので、「これはできそうだな」と判断すればすぐに取り組む行動力もあります。


「なんとかなる」という楽観的で、どんなことがあってもポジティブにとらえる国民性ともいえるでしょう。

お金は敬意の表れ、良かれと思い事実と異なることが語られることも

インドの人々の多くは、お金で敬意を示すことが大切だと考えています。そのため、初対面でも給料を聞いてきたり、職場で同僚とあっけらかんと話すことも珍しくありません。

お金に対してオープンな考え方をするため、仕事への向上心が高く、給料を上げていこうという気持ちにあふれています。

また、「相手をがっかりさせたらかわいそう」という親切心から嘘をつくことも多いと言われています。断ることは申し訳ないというサービス精神から、明らかにできないことでも「できる」と答えてしまうことも。

悪意はないのですが、仕事上では大きな問題につながるケースもあるため、大事な内容については書面に残しておくとトラブルを回避できるでしょう。

インドの特定技能外国人を受入れる場合の注意点

インドと日本では文化や価値観が異なるため、インドの特定技能外国人を受入れる場合にはいくつかの注意点があります。

フルネームを答えたがらない場合もある

ヒンドゥー教はバロモン教という宗教を前身としていますが、その時から身分制度があります。親から子へと身分は引き継がれていき、身分によって職業の選択が制限されてしまう、というケースもあるのです。

インドでは、フルネームで身分が分かってしまうため、信用している人にしか明かさないこともあります。そのため、履歴書などにもフルネームを書きたがらないケースもあることを理解しておきましょう。

時間に対して日本人と感覚が違うことを理解する

インドでは電車が何時間も遅れることは日常茶飯事であり、そういった背景から「時間通りにいかないことが当たり前」という時間感覚を持つ人が多いです。例えば、10時開店のお店に行っても店員がおらず、11ごろにやっと開店することも珍しくはありません。

とにかく時間にルーズで、約束の時間や納期を過ぎても気にしていないという人が多いので、日本におけるビジネス上の時間感覚をしっかり説明しましょう。

インドのビジネス観は日本と異なる

協調性を持つ日本人とは違い、インドのビジネスにおける考え方は個人主義です。職場ではスキルを向上させて、高い給料を得ることが重要とされています。しかし、フレンドリーでコミュニケーション能力が高いため、人間関係で対立することは少ないです。

また、明確に指示されたことのみ取組み、不明確な点に関しては手を付けてはいけないと考えるため、基本の「5W1H」などをしっかり説明して曖昧な指示はしないようにしましょう。これは雇用契約などにおいても同様で、「あの時はこう言っていた」と後々もめないように、隙が無いよう慎重に書面で残しておくことが重要です。

もう1つ注意することは、ビジネスメールに関する考え方の違いです。日本ではビジネスメールで冒頭や結びに挨拶をすることなどがビジネスメールのマナーとされていますが、インドではビジネス上の無駄で仕事上の能力とは別物と考えられています。

そのため、要件や資料のみを簡潔にメールで送るというケースもあるため、日本におけるビジネスマナーへの理解度を確認しておく必要があります。

インドから特定技能外国人を受け入れる際の2か国間協定は?

特定技能外国人を受け入れる際に、それぞれの国で定められた手続きが存在します。インドの2か国間協定についてはこちらの記事で解説しています。

インドの特定技能外国人を受入れる際は、文化の違いを理解・尊重しよう

今回は、インドの特定技能外国人を受入れる際に知っておきたい文化や注意点について解説しました。
インドと日本では、ビジネスや時間に対する考え方が全く異なっているため、考え方を理解して注意点を把握しておかなければなりません。

ですが、物事をポジティブに明るくとらえて、仕事への意欲が高く、寛容な国民性だとも言われています。そういったインド人々の姿勢に対して、学べることは多いでしょう。

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 ※本記事は現時点(2023 年8月)で確認が取れている情報となります。制度変更や書類の書 式変更などで内容が変更になることもございますので、実際に申請する場合は必ず出入国 在留管理庁や在外公館まで直接お問い合わせいただくようお願い致します。

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