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みなさん、こんにちは。SMILEVISAです!
様々な国籍の特定技能外国人を受入れる中で、文化や宗教の違いに驚くケースも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、インドネシアの特定技能外国人を受入れる際に知っておきたい文化や、注意点を解説していきます。
インドネシアの基本情報

インドネシアの基本情報
そもそも、インドネシアとはどんな国なのでしょうか。
インドネシアの正式名称はインドネシア共和国で、東南アジアの南部に所在する国です。
大小13,000以上の島々が点在しており、300ほどの民族が暮らしている多民族国家でもあります。
| 面積 | 約192万平方キロメートル(日本の約5倍) |
| 人口 | 約2.79億人(2023年、インドネシア政府統計) |
| 首都 | ジャカルタ(人口1,067万人:2023年、インドネシア政府統計) |
| 民族 | 約1300 (ジャワ人、スンダ人、マドゥーラ人等マレー系、 パプア人等メラネシア系、中華系、アラブ系、インド系など) |
| 言語 | インドネシア語 |
| 宗教 | イスラム教 87% キリスト教 10.4%(プロテスタント 7.4%、カトリック 3%) ヒンズー教 1.7% 仏教 0.7% (2023年、宗教省統計) |
国土は日本の約5倍の約200万㎢で、その広大さゆえに言語は700以上と言われていますが、1928年にはインドネシア語が公用語として定められています。
また、国連による2025年の調査では、首都のジャカルタが従来1位だった東京を上回り世界で最も人口の多い都市となりました。

公用語は英語ではありませんが、大学まで進学していれば基本的に英語が流暢に話せるという人が多いです。また、日本がインドネシアの戦後復興や経済発展に協力したという歴史背景から、親日国家とも言われています。
インドネシアの主要産業
インドネシアの主要産業は、製造業、鉱業(資源関連)、および農業です。

出典 インドネシア基礎データ|外務省 (mofa.go.jp)
特に近年は、サービス業を含む第三次産業の成長も顕著です。
インドネシアの文化・国民性は?

では、インドネシアの人々の国民性や宗教と言った、文化について見ていきましょう。
大らかで陽気、誠実な国民性
インドネシアは赤道近くに位置しており、1年中熱帯気候な国です。そのため、四季のある日本と違い、厳しい冬に向けてあくせく働くという習慣がありません。年中常夏であることが起因し、インドネシアの人々は陽気な人が多いと言われています。
渋滞や行列でも焦らず、大らかでスローペースな人が多いのも特徴です。多民族国家で様々な宗教の人がいることから、礼儀や誠実さを重んじています。
多様性を重んじる
インドネシアは、国の基本理念として「多様性の統一(Bhinneka Tunggal Ika)」を掲げています。公用語はインドネシア語ですが、国内には 700以上の言語 が存在し、島ごとに文化や慣習が大きく異なります。
このような多文化・多言語社会で生活しているため、インドネシアの人々は異なる価値観を受け入れる寛容さを備えており、他国籍の人々とも円滑に協力しながら働けるケースが多いと言われています。
また、インドネシアには古くから「ゴトン・ロヨン(相互扶助)」という文化が根付いており、互いに助け合う精神を大切にする国民性があります。

宗教の信仰度合いは人それぞれ
多民族国家であるインドネシアでは様々な宗教が信仰されており、宗教が日常に根付いています。政府が公認する宗教である、イスラム、カトリック、プロテスタント、ヒンドゥー教、仏教、儒教の6つの宗教のうちいずれかを信仰することが求められます。
国民の約9割はイスラム教徒が占めており、イスラム教には以下のような特徴があります。
- 決められた5つの時間帯でお祈りをする
- 朝のお祈りがあるため、朝早く起きる
- 豚肉、アルコールは禁止
- イスラム暦 9 月には断食が行われる
ただ、宗教の信仰度合いは人それぞれで、お祈りはまとめてする方も多いです。
インドネシアの特定技能外国人を受入れる場合の注意点

日本とインドネシアの文化の違いなどにより、インドネシアの特定技能外国人を受入れる場合はいくつか注意点があります。
人前で怒らない
基本的に大らかな人が多いインドネシアでは、怒られたり叱られたりした経験がないということが多く、子供が親を叱る習慣がありません。
インドネシアのほとんどを占めるイスラム教徒では、怒ることは悪い事であると認識されているため、「怒っている人は恥ずかしい人」と判断されてしまいます。
誰でも人前で怒られることに良い気はしませんが、特にインドネシアの特定技能外国人は人前で叱られることに慣れていない人が多く、人前で怒られると大きな侮辱を受けたと感じてしまいます。
そのため、インドネシアの特定技能外国人を注意しなければならない場面があった場合は、個室で1対1で話すようにし、何が原因でどのように対策すればいいのかを話し合うようにしましょう。
人前で怒ってしまった場合、当人だけでなく、周りのインドネシアの特定技能外国人からも反感を買うことになってしまうので、注意が必要です。

時間の感覚の違いを理解して一緒に働く
インドネシアには、「ジャムカレット」という習慣があります。「ジャムカレット」を日本語訳すると「ゴム時間」となり、時間がゴムのように伸びたり縮んだりするという意味です。
インドネシアのジャカルタは世界最大の渋滞都市であり、計画が予定通りに進まないことが日常茶飯事です。そのため、遅刻やスケジュール変更しても、「仕方ない」という感覚で悪いことだと思わなかったり、スローペースな人が多いです。
このような習慣があることから、仕事上の時間に対する日本での考え方をしっかり説明して理解してもらわなければなりません。
また、何をいつまでに完了する必要があるのかをインドネシアの特定技能外国人と話し合った上で、明確に設定して管理した方が良いでしょう。
宗教に対する理解
インドネシアのほとんどを占めているイスラム教徒は、1日に5回のお祈りがあります。就業中でもお祈りする場合もあるため、会社によってはお祈りができるスペースの確保が必要になる可能性もあります。
インドネシアで相手の宗教を聞くことは失礼にあたらないため、1人1人の信仰の内容をしっかり確認することが大切です。また、お祈り中は話し掛けない、断食中は目の前での飲食を避けるなど、配慮するようにしましょう。

インドネシアから特定技能外国人を受け入れる際の2か国間協定は?
特定技能外国人を受け入れる際に、それぞれの国で定められた手続きが存在します。インドネシアの2か国間協定についてはこちらの記事で解説しています。
インドネシアの特定技能外国人を受入れる際は、特にイスラム教への理解を
今回は、インドネシアの特定技能外国人を受入れる際に知っておきたい文化や注意点について解説しました。インドネシアは基本的に大らかで誠実な人が多い一方で、スローペースで時間に縛られない考え方を持っています。
また、人前で怒らない、時間の重要性を伝えるなど、文化の違いによる注意点も十分に理解しておく必要があります。イスラム教に基づいた考えも多いので、イスラム教を知り、理解しましょう。
ただし、「インドネシアの人だから」と国籍で一括りにせず、性格や特徴を決めつけないということも大切ですね。
インドネシア人のおおらかな性格や礼儀正しさは、日本企業から高く評価されており、特定技能の受入れにおいてもその人気は年々高まり続けています。こうした背景から、今後ますます多くの企業がインドネシアをはじめとする外国人材の受入れに取り組むことが予想されます。
その一方で、特定技能人材の受入れには、日々の支援業務や書類手続きなど、企業側に一定の負担がかかるのも事実です。
そこで役立つのが、SMILEVISAが提供する特定技能管理システムです。

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※本記事は現時点(2025 年11月)で確認が取れている情報となります。制度変更や書類の書 式変更などで内容が変更になることもございますので、実際に申請する場合は必ず出入国 在留管理庁や在外公館まで直接お問い合わせいただくようお願い致します。