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【特定技能】特定技能に必要な日本語能力は?JLPTやJFT-Basic国際交流基金日本語基礎テストについても解説

公開日: 最終更新日: PV:1357

みなさんこんにちは、SMILEVISAです!

外国人が特定技能として在留するためには、日本での生活や業務に必要となる程度の日本語能力が求められます。

それでは具体的に、

「特定技能になるにはどれくらいの日本語能力が必要なのか?」

「受入れる外国人は、特定技能に必要な日本語能力を満たしているのか?」

など、分からない部分も多いのではないでしょうか。

日本語能力の目安や認定方法を知らなければ、在留申請の際にスムーズに手続きができなくなってしまいます。

そこで今回は、特定技能に必要な日本語能力と実際に日本語能力を満たすために必要な、JLPTやJFT-Basic国際交流基金日本語基礎テストについても解説していきます。

受入れる外国人は特定技能になるための日本語能力があるのか、どうやって日本語能力の条件を満たすことができるのかを、受入れ企業は理解しておきましょう。

特定技能に必要な日本語能力とは?

特定技能外国人の日本語能力については、日本語である程度の日常会話ができ、生活に支障がない程度の能力を有することを基本としています。

特定技能になるために難しい日本語能力は必要ありませんが、日本で暮らしながら業務を行う上で、支障がない程度の日本語能力が求められるということです。

そして、特定技能に必要な日本語能力は、下記の方法によって証明しなければなりません。

  • JFT-Basic国際交流基金日本語基礎テストA2相当以上又は、JLPT(N4以上)の合格
  • そのほか「日本語教育の参照枠」でA2相当以上の水準と認められること

※日本語教育の参照枠については、こちらの文化庁HP「日本語教育の参照枠」の活用のための手引で確認できます。

※介護分野は別途、日本語試験(介護日本語評価試験)に合格しなければなりません。

それでは特定技能の日本語能力について認定対象となる、JLPTとJFT-Basic国際交流基金日本語基礎テストにはどのような違いがあるのでしょうか?

それぞれのテストの特徴を確認していきましょう。

JLPTとJFT-Basic国際交流基金日本語基礎テストの違いは?

JLPTとJFT-Basic国際交流基金日本語基礎テストは、どちらも特定技能の日本語能力を証明することができる試験です。

JLPTは、さまざまな目的を持って日本語を学んでいる外国人の学習習熟度を測るために、幅広い場面が想定された総合的なテストです。試験はN1からN5の5段階のレベルに分かれており、希望するレベルの試験を受験することができます。

JLPTは下記のように構成された総合的なテストであり、話したり書いたりする能力を直接測る試験ではありません。

日本語能力試験JLPT|4つの特徴より引用

一方で、JFT-Basic国際交流基金日本語基礎テストは、日本国内での生活の場面で求められる日本語のコミュニケーション能力を判定するテストです。おもに就労を目的とした外国人を対象とし、A1-A2レベルの問題が出題されます。

レベルの詳細については後述しますが、レベルの目安は下記のように設定されています。

JFT-Basic国際交流基金日本語基礎テスト|JFT-Basicとはより引用

そのほか、JLPTとJFT-Basic国際交流基金日本語基礎テストには実施方法や実施回数、実施国など、いくつかの違いがあります。

どちらも特定技能の申請の際に日本語能力を証明できるテストですので、外国人の状況に応じてどちらか選んで受験をサポートしましょう。

それではJLPTとJFT-Basic国際交流基金日本語基礎テストそれぞれの試験に分けて、詳しく解説していきます。

JLPT(日本語能力試験)について解説!

まずは、JLPTから解説していきます。

JLPT(日本語能力試験)のN4の合格で証明できる日本語能力は?

JLPTは、日本語を母語としない人の日本語能力を測定し、認定することを目的としています。

試験はN1からN5 の5つのレベルに分かれており、N1が一番難しいレベルとなっています。特定技能に必要な日本語能力はN4以上とされていますので、特定技能になるにはN4以上を選んで受験しなければなりません。

N4の認定目安は「基本的な日本語を理解することができる」ことであり、具体的には下記の「読む」「聞く」といった行動ができることを判定します。

  • 基本的な語彙や漢字を使って書かれた、日常生活の中でも身近な話題の文章を読んで理解することができる。
  • 日常的な場面で、ややゆっくりと話される会話であれば内容がほぼ理解できる。

JLPTのN4以上に合格することで、特定技能に必要な日本語能力を満たしていることが証明できます。

JLPT(日本語能力試験)の概要

JLPTの概要は、下記の表のとおりです。

①実施主体国際交流基金と日本国際教育支援協会が共催で実施しています。
➁実施方法多肢選択によるマークシート方式で実施されます。会話や作文の試験などはありません。
③実施時期7月と12月の年に2回実施されます。ただし海外では、7月だけや12月だけ実施される場合もあります。
④実施場所日本全国の主要都市と、そのほか90カ国以上で受験できます。詳しくはこちらのJLPTのHPから一覧で確認できます。
⑤受験資格母語が日本語でない人なら誰でも受験できます。国籍や年齢制限はありません。
⑥合否の通知方法日本国内の場合、7月の試験結果は9月上旬、12月の試験結果は2月上旬に合否の結果が郵送されます。さらに合格者には、日本語能力認定書が送られます。
海外の受験については、受験地ごとの案内で通知方法を確認してください。
※電話やメールで試験結果を確認することはできません。
⑦受験申し込み方法日本の場合は日本国際教育支援協会のウェブサイトからMyJLPTの登録を行い、サイト上で申し込みをします。
海外で受験する場合は実施国の受験機関に確認し、受験案内を入手しましょう。
⑧試験科目N4の試験科目は言語知識(文字・語彙)が25分、言語知識(文法)・読解が55分、聴解が35分です。合計115分の試験が行われます。
⑨合否基準N4の合否基準は、①総合得点が180点中90点以上➁言語知識が120点中38点以上③聴解が60点中19点以上です。つまり、総合得点が合格点以上かつ、科目ごとに決められた基準点以上であれば合格となります。
総合得点が高くても、基準点に達していない科目があれば不合格となります。

JLPT(日本語能力試験)の注意点は?

申し込みの際に外国人が受験したい国にいない場合はどうする?

申し込みの時点で、外国人が受験を希望する国にいない場合であっても、必ず受験する国の実施機関に申し込みましょう。

受験地によって、申し込み方法は違います。外国人が自分で申し込みができない場合は、代わりに受験の手続きを行いましょう。

外国人がN4レベルに達しているか不安な場合は?

特定技能に必要なN4の認定目安は上記でお伝えしたとおりですが、実際に外国人の日本語能力が合格できる水準に達しているのか不安な場合もあるかと思います。

外国人の日本語能力を確認するために、JLPTのHPに記載されている問題例を使って、外国人が内容を理解できているか実際の形式を解いてもらうと良いでしょう。さらに練習したいと考えている外国人には、こちらの新しい「日本語能力試験」問題例集もおすすめです。

JFT-Basic国際交流基金日本語基礎テストについて解説!

つぎにJFT-Basic国際交流基金日本語基礎テストについて解説します。

JFT-Basic国際交流基金日本語基礎テストのA2相当の合格で証明できる日本語能力は?

JFT-Basic国際交流基金日本語基礎テストは、おもに就労のために来日する外国人の日本語能力を判定することを目的とし、特定技能の在留資格を得るための日本語能力を測るテストとして活用されています。

JFT-Basic国際交流基金日本語基礎テストを受験した場合、特定技能に必要な日本語能力はA2相当以上です

JFT-Basic国際交流基金日本語基礎テストのA2レベルで証明できる日本語能力は下記のとおりです。

  • ごく基本的な個人的情報や家族情報、買い物、近所、仕事など直接的に関係がある場面において、よく使われる文や表現が理解できる。
  • 簡単で日常的な範囲の内容についての情報交換に応じることができる。
  • 自分の身の回りの状況や直接的に関係のある内容を簡単な言葉で説明できる。

JFT-Basic国際交流基金日本語基礎テストをA2相当以上で合格することで、特定技能に必要な日本語能力を満たしていることが証明できます。

JFT-Basic国際交流基金日本語基礎テストの概要

JFT-Basic国際交流基金日本語基礎テストの概要は、下記の表のとおりです。

①実施主体独立行政法人国際交流基金
➁実施方法コンピューター・ペースト・テスティング(CBT)方式で実施されます。
※テストセンターにあるコンピュータを使って受験します。受験者はブースで画面に表示される問題やヘッドフォンの音声をもとに、画面上で解答します。
③実施時期外務省と国際交流基金が協議の上、年度ごとに複数回実施されます。
④実施場所日本のほか、ベトナム、フィリピン、カンボジア、中国、インドネシア、タイ、ミャンマー、ネパール、モンゴル、インド、スリランカ、ウズベキスタンなどの国で実施されています。
⑤受験資格原則として日本語を母国語としない外国人が対象です。日本国内の場合は在留資格がある者を対象とします。
年齢は試験の実施国によって制限がありますので、受験を希望する国の受験案内を確認しましょう。
⑥合否の通知方法試験終了後、会場のコンピュータ画面上に結果が表示されます。また、後日、結果通知書が専用ウェブサイト上で発行されます。
⑦受験申し込み方法こちらの専用予約ウェブサイト「プロメトリック」から受験予約を行います。
試験日、試験会場、受験予約期間、受験料や支払方法などの必要事項もこちらのサイトで確認しましょう。
⑧試験科目文字と語彙、会話と表現、聴解及び読解の4セクションで構成されています。試験時間は60分、問題数は50問程度です。
具体的な構成内容については、こちらの国際交流基金HPに記載されています。
⑨合否基準250点満点に対し、国際交流基金が定める判定基準点を超えていることが目安となります。

JFT-Basic国際交流基金日本語基礎テストの注意点は?

JFT-Basic国際交流基金日本語基礎テストの注意点として、外国人がテストに合格したとしても、それをもって特定技能の在留資格が取得できることを保証したものではありません。

試験に合格しても、在留資格認定証明書交付申請や在留資格変更申請などの在留に必要な申請で必ず許可が出るわけではありません。

試験の合格だけで在留資格が取得できるわけではないことを外国人に分かりやすく説明し、理解してもらうことが大切です。

試験の合格以外に特定技能に必要な日本語能力が認められるケースは?

特定技能の日本語能力を証明するためには、JLPTやJFT-Basic国際交流基金日本語基礎テストの合格が必要であることをお伝えしました。

ただし、外国人が技能実習2号を良好に修了している場合は特定技能の日本語能力があると認められるため、JLPTやJFT-Basic国際交流基金日本語基礎テストの日本語試験は免除となります。

外国人によっては試験が免除となるケースもあることを知っておきましょう。

特定技能に必要な日本語能力を満たすために外国人をサポートしていきましょう!

特定技能として雇用する外国人には、ある程度の日常会話ができ、生活に支障がない程度の日本語能力が求められます。

日本語能力は特定技能の申請にも必要であり、外国人に業務の技術があっても、日本語が理解できなければ日本で働き続けることは難しいのが現状です。

外国人が特定技能として長く働き続けるためにも、受入れ企業は業務の支援だけでなく、必要な日本語能力についても取得できるように支援していくことが大切です。

SMILEVISAではこれから特定技能を自社支援で受け入れていきたい、特定技能の管理費を大幅にコストカットしたい、書類の申請を効率化したい!とお考えの受入れ企業様向けの特定技能管理システムを提供しています。

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