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ミャンマーの特定技能外国人を受け入れるなら知っておきたい!文化や注意点を解説

公開日: 最終更新日: PV:2371

みなさん、こんにちは。SMILEVISAです!

2019年4月から始まった特定技能の在留資格を利用して、日本で働く特定技能外国人は年々増加傾向にあり、それに伴って受け入れる企業も増えてきています。

多国籍の特定技能外国人が増える一方で、日本とは異なる価値観や文化を持っているため、その違いに驚くケースも少なくありません。

そこで今回は、ミャンマーの特定技能外国人を受け入れるなら知っておきたい文化や注意点を解説していきます。

ミャンマーはどんな国?

まず、ミャンマーの基本情報や主要産業を見ていきましょう。


ミャンマーの基本情報

ミャンマーは東南アジアのインドシナ半島の西部に位置しています。
正式名称はミャンマー連邦共和国で、1988年まではビルマと呼ばれていました。

面積68万平方キロメートル(日本の約1.8倍)
人口5,114万人(2019年推計 ミャンマー入国管理・人口省発表)
首都ネーピードー
民族ビルマ族 約70%
その他多くの少数民族
言語公用語はミャンマー語
そのほか、シャン語、カレン語など
宗教仏教 90%
キリスト教、イスラム教など
出典 ミャンマー基礎データ|外務省 (mofa.go.jp)

ミャンマーの約70%はビルマ族ですが、130以上の民族が集まっている多民族国家です。公用語はミャンマー語ですが、シャン族やカレン族などの少数民族は独自の言語を持っています。

また、かつてイギリスの統治下にあったという歴史背景から、英語が通じやすい国と言われています。
ミャンマーの大学の講義はほとんど英語で行われているため、大学進学している場合は英語の理解度が高いです。

その一方で、英語の理解度には地域差があり、英語が全く話せないという人や簡単な英会話のみ可能という人も少なくありません。

ミャンマーの主要産業

ミャンマーの主要産業は以下の通りです。

  • 農業
  • 天然ガス
  • 製造業

ミャンマーの文化・国民性は?

続いて、ミャンマーの人々の国民性や宗教など、文化について見ていきましょう。

敬虔な仏教徒が多い仏教国

仏教国として知られるミャンマーは、国民の90%が仏教徒で13%が僧侶と言われています。「大乗仏教」である日本とは違い、ミャンマーで信仰されている「上座部仏教」では、各々がブッダの教えを守って悟りを開くことを第一としています。

生まれた曜日によって名前の最初の発音が決まるなど、国全体に仏教の教えが深く根付いており、日常生活の中でも仏教の教えを守る人が多いです。

また、ミャンマー人の仏教徒は、幼少期など人生で一度は出家するのが一般的で、「パゴダ」と呼ばれる宗教施設へ頻繁にお参りに訪れます。日本で働いているミャンマー人でも、朝晩にお祈りするというケースは少なくありません

気を付けなければならないのは、仏教において人の頭は神聖な場所と考えられているということです。
そのため、子供の頭をなでることはタブーとされています。

思いやりがあり、慈悲深い国民性

イギリスの慈善団体(CAF)が毎年発表している、世界思いやり指数(World Giving Index)というものはご存じでしょうか。世界各国で、どのくらい寄付したか、ボランティア活動をしたのかなどを示す指数です。

ミャンマーは毎年世界ランキングで5位以内に入っており、第1位にもなったことがあるため、「世界一慈悲深く思いやりの国」だと世界から評価されています。

国民のほとんどが敬虔な仏教徒であるミャンマーの人々は仏教の教えを土台としており、日常生活の中でも「より良い来世のために現世で善行をする」という意識で生活している人が多いです。


このような背景から、ミャンマーの人々は思いやりにあふれて、慈悲深い国民性であると言われています。

目上の人を敬い、家族思い

敬虔な仏教徒であるミャンマーの人々は、礼儀を大切にする傾向があるため、目上の人を敬うということが徹底されていると言われています。そのため敬語を使う相手は、上司や教師などに限らず、両親や年上の兄弟も対象となっています。

また、ミャンマーの家族構成は、核家族ではなく親族も一緒に暮らすような大家族が一般的です。家族や親族の結びつきが強く、家族を養うことは仏教における徳を積む行為とされています。

そのため、「家族や親族を助けるために働く」という家族思いな理由で働いているミャンマー人も少なくありません。

ミャンマーの特定技能外国人を受入れる場合の注意点

ミャンマーと日本では文化や価値観が異なります。
そのため、ミャンマーの特定技能外国人を受入れる場合には、いくつか注意点があります。

あいさつがなく、名前に姓もないので注意が必要

「おはようございます」「お疲れ様です」といったあいさつをする日本と違い、ミャンマーではあいさつをするという文化がありませんミャンマーの人々からすると無言ですれ違うことは普通であるため、日本ではあいさつが大切であるということをきちんと伝える必要があります。

「あいさつをしなかったから」という理由で怒ったりすることは避け、あいさつ指導をするようにしましょう。

また、ミャンマーの人々の名前に姓はありません。そのため、日本人の姓を呼ぶのと同じような感覚で、勝手に姓名を判断して名前を省略して呼ぶのは失礼な行為とされます。

親しい間柄では名前の一部で呼び合うケースもあるので、どのように呼んだらいいのかを本人に必ず確認してから、呼ぶようにしてください。

人前で怒らない

怒られることが好きという人は中々いませんが、特にミャンマーの人々は、人前で怒られることに慣れていません

ミャンマーでは両親や僧侶、教師以外の人が人前で怒るという習慣がなく、大きな声を出すことが良しとされていないのです。そのため、雇用したミャンマーの特定技能外国人を人前で怒ると、かなりのダメージを与えてしまいます。

軽く注意したつもりだったとしても、ミャンマーの人からすると「叱られた」と感じて違う企業に転職してしまうケースもあります。


「何がいけなかったのか」を個室で丁寧に説明して、改善する方法を伝えるようにしましょう。
大声で怒鳴ったり、感情的になることは避けてください。

不満を言わないので信頼関係を築くことが重要

ミャンマーの人々は年上や目上を敬うという国民性であることから、不満があっても我慢して、直接相手にぶつけません。日本人も不満を言わずに溜め込みやすいですが、ミャンマーの人々も似たような傾向があります。

そのため、指示に素直に従ってくれているようでも、心の内では不満を溜めているという可能性があるかもしれません。

1人で不満を抱え込ませないためにも、信頼関係をしっかり築くことが重要です。
また、指示通りに働いてくれるからといって、無理を押しつけないようにしましょう。

ミャンマーから特定技能外国人を受け入れる際の2か国間協定は?

特定技能外国人を受け入れる際に、それぞれの国で定められた手続きが存在します。ミャンマーの2か国間協定についてはこちらの記事で解説しています。

ミャンマーの特定技能外国人を受入れる際は、文化の違いを理解して信頼関係を築こう

今回は、ミャンマーの特定技能外国人を受入れる際に知っておきたい文化や注意点について解説しました。敬虔な仏教徒であるミャンマーの人々は、温厚で思いやりのある国民性であるため、人間関係を円滑にしてくれるだけでなく、介護職やサービス業などのに人と関わる仕事において注目されています。

ミャンマーの人々の礼儀を重んじて目上の人を敬うという姿勢は、日本人と相性がいいのではないでしょうか。その一方で、名前の呼び方や人前で怒らない、などといった注意も必要です。

ミャンマーの特定技能外国人を雇用する際は、日本と異なる文化に対して理解し、不満を溜め込ませないような信頼関係をしっかりと築いていきましょう。

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 ※本記事は現時点(2023 年8月)で確認が取れている情報となります。制度変更や書類の書 式変更などで内容が変更になることもございますので、実際に申請する場合は必ず出入国 在留管理庁や在外公館まで直接お問い合わせいただくようお願い致します。


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